introduction

気づいた時には、工作をしていた。
なぜか。
わからない。
作品を我が子のように、魂をこめる。
その時、物体は”モノ”になる。
作者の顔が見えるような
作品から発せられる
「らしさ」の追求が、
唯一の自己表現である。

デフレの象徴のような、100円均一にはじまる、
安価で粗悪な大量生産品があふれる社会。
かつて、19世紀のアーツ・アンド・クラフツ運動の
「手工芸の復興」と「生活と芸術の融合」をめざし、
素材と”モノ”が持つ本質的な価値を届けたい。

Leather

革が好き。
テクスチャーが
エイジングが

身の回りのものは全て革でいいと思うほど。
持てば持つほど愛着の湧くエイジング。
より深くエイジングを楽しめるように
プエブロレザーをよく使う。
少しずつ想いを込めて、多くの工程を重ね制作をする。

レザー

1.

デザインを決めて革を裁断する

2.

革の裏面をみがいて整える

3.

側面のヘリを削る

4.

縫うための穴をあける

5.

のりで貼り合わせて形を作る

6.

2本の針で縫っていく

7.

側面をみがく

Urushi

うるしが好き。
伝統が
多様性が

伝統と多様性、いっけん正反対のようなふたつ。
昔から日々の生活に根ざし、
さまざまな使用法で活用されてきた。
多湿な環境が続く日本だからこそ固まるという特徴を持つ。
敷居が高そうな漆。実は家庭でもできる。
もちろん、かぶれる可能性があるので注意。

漆塗り

1.

下地をやすりで整える

2.

漆とテレピンオイルを混ぜた物を塗る

3.

湿度の高い場所で3日ほど置く

4.

漆を塗る

5.

湿度の高い場所に3日ほど置く

6.

表面をみがく

7.

4〜6を気がすむまでくり返す

金継ぎ

1.

割れた部分を削って整える

2.

漆と小麦粉を混ぜた物で貼り合わせる

3.

湿度の高い場所に2週間ほど置く

4.

漆と砥粉を混ぜたペーストで溝を埋める

5.

湿度の高い場所に2週間ほど置く

6.

はみ出た部分を削ってみがく

7.

漆を塗って金粉を蒔く

8.

湿度の高い場所に2週間ほど置く

Wood

木が好き。
ナチュラルが
かおりが

日本の文化の中心、木。
地震大国であるからこそ生まれた木を使う技術。
神社やお寺とも密接に関わりながら現代へ継承される。
神秘的で雄大な自然に育まれた木は
日々の生活に温かさを与えてくれる。

Canvas

帆布が好き。
シンプルが
丈夫さが

シンプルで丈夫に機能美を備えて。
ミシンのリズムが心地よく響く。